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2009年12月13日 (日)

目的と手段 仕分け人枝野議員の話

先日、枝野議員の話を聞く機会があった。事業仕分け人の元締め(議員チーム総括)としての苦労話は大変興味深かった。

枝野議員が強調されたキーワードが「目的と手段」。

―事業仕分けの俎板に上がった項目は、その「目的」が悪い、と言っているのではない。その目的に見合う金の使い方が合理的か、「中抜き」や「ピンハネ」がないか、天下りに無駄に使われていないか、その「手段」をチェックするのが事業仕分け。「目的」について検討するのは、政治の課題であり、国家戦略室などが扱う。これに対して役人が「目的」をいくら論じても、何の反論にもならない―とのこと。

なるほど、と思った。話はさらに展開する。

―これまで、役人は、自民党議員に「目的」を説明して、終わっていた。それにどのくらいの金がかかるかは、ドンブリ勘定。政治家は何もわかっていない。財務省と対象官庁との予算折衝は、前年度がこうだからというレベルの話。要するに、中身に切り込めていないー

メモを取っていないので、正確ではないが、このような趣旨の話だったように思う。

国民の貴重な税金がこのような形でスルーで使われている。これが官僚政治といわれる実態であり、まさに前近代社会なのだ。

いま、普天間基地問題で揺れているが、日米密約の原因となった思いやり予算なども、アメリカの言うなりに金額が決められたと新聞報道で暴露されているから、やはり、ドンブリ勘定だったのだ。日本の自民党政治はそこには踏み込めず、アメリカの言いなりだったのだ。

「目的」がよければ後はお任せ、という官僚政治から決別し、政治家が「手段」もきちんとチェックして、さらには、「目的」についても根本から検討することを新政権に期待したい。

同時に、「アメリカが言うから」ではなく、どうしてこの基地が要るのか、平和を守るという「目的」のためにその「手段」はこれでいいのか、納得のいく答を見つけるために、根本から検討することを新政権に期待したいが、果たして、どこまでできるだろうか。

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